Discipline / King crimson


 イギリスのプログレバンドの1981年のアルバム。前作『Red』で一度解散したものの、メンバーを適当に変更して再結成。コンセプトが変わっているので別名義による1stとして聴いた方がたぶん自然。ポリリズムを多用したミニマル色の強い曲調が主となる。ギターの音は軽くなり、感情の起伏や即興要素は控えめに、機械的に淡々と役割をこなしている印象。軽快でリズミカルな曲の間に、くどいバラードや解散前のようなハードな曲、インプロっぽい曲を挟んだ構成に緩急をつけているため、単調さや反復のくどさといったものはそれほど感じない反面、この手の音楽特有のトリップ感も弱めのため、一長一短かなと思う。