Zarathustra / Museo rosenbach


 イタリアのプログレバンドの1stというかほぼ唯一のアルバム。一時再結成してアルバムも出してるらしいが詳細は知らん。前半の4曲が組曲形式だが、CDで通して聴くとアルバム全体でひとつのまとまりを感じる。個人的にはかなりお気に入りの一枚。

 シンセ、メロトロンを多用して叙情性と大仰さを常駐させつつ、バタ臭くて手数の多いドラムと暑苦しい枯れ声ボーカルでイタロっぽさを底上げし、Osanna系列な重量感とIl balletto di bronzo系列な爆発力を適当に混ぜ混ぜしたような印象。暗さや鬱々しさはほぼ皆無で、情熱的一辺倒って感じで少々暑苦しくもあるけれど、そこが本作の好きなところでもある。

 展開自体はコロコロ変わるし、よく聴くと結構強引な所も多いけれど違和感はあまり感じない。また、即興的な要素は少なめで、結構カッチリしている印象。

 手持ちヘッドホンだと重心が低く力強いHD650か、ちょっと腰高だがノリが良く緩急の効いたMS-Proで聴くのが楽しい。

 YouTube
 http://www.youtube.com/watch?v=br0A2Rtq3BE