...and then we saw land / Tunng


 フォークトロニカのユニットの4枚目。サポートが正式メンバーになったり、オリジナルメンバーが抜けたり編成面で紆余曲折あった模様。

 ジャケの見た目的にトランス成分がコンタミしてそうだと思ったら、逆に電子音全般が装飾的な使い方で溶け込み、結果フォークっぽさが最大化されていた。民族音楽っぽいパーカッションが印象的な、トラッドで牧歌的でちょっと憂いが入ってるアコースティックサウンドが支配的な静かなアルバム。盛り上がる部分が少ないこともあって初めて聴いた時はちょっと拍子抜けした。

 女性ボーカルがこれまでになく目立っていたりとメンバーの変化が感じ取れる部分もあるが、フォーク寄りになるのは前作までの流れの延長であるため劇的に変わったという印象は受けない。

 暗めで透明感があって細かい音を拾うのが得意なT1が落ち着く。

 YouTube
 http://www.youtube.com/watch?v=2oFf6Rg7ICM