天体 / Polaris

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日本の2人組のロックバンドの2018年フルアルバムとして6枚目ぐらい。Fishmansのフォロワー的な(ベースはFishmansと同じ人だが)、ポストロック的な透明感とダブ的な浮遊感を感じるゆったりしたポップスという印象はこれまでと変わらず。ただ、再結成以降の傾向として感じていたコンパクトな曲を中心とした構成や、いくつかの曲でビート感の強い(Polarisにしては)BPMの高い曲が混ざってきていた部分が、イマイチ消化不良で当たり外れあるなと感じてたのが今作にはなく、曲単位でなくアルバム通して聴きたい感じになっているので、その辺がようやっとなじんできたのかなという印象。

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Juniper / Slowly rolling camera

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イギリスの3人組のジャズ系のグループの2018年3枚目。うーん、これはわりとけしからんアルバムじゃないかと思いますので来日して下さいお願いします。内容的にはクラブ系、特にブレイクビーツ要素を含めたジャズという感じでGogo penguinとかと同系統の路線になるんじゃないかと思う。加工が強めで電子音よりなキーボードの音作りと、わりとメロディ要素が強いのが特徴的。 マルチプレイヤーがいるのかゲストが多いのかはよくわからんが楽器が多彩に感じられて華やかな印象もある。

 

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Our latest number / toe

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日本の4人組のロックバンドの2018年のミニアルバム。20分弱と少し短め。手数の多いドラムとクリーントーンで細かいフレーズを重ねるギターを中心としたポストロック的なインストを主体に、一部にけだるげなボーカル入りのウェットな曲調を加えたいつものtoeといった印象で、安心安全な高水準な出来栄えだと思う。前作『Here you』からゲストをごっそり抜いて今のtoeの音を純度高く出力されているように思えて、ボリューム面のもの足りなさを除けば、個人的にはかなり好きな作品。

Gentle giant / Gentle giant

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イギリスの当時6人組のプログレバンドの1970年1枚目。様々な楽器を組み合わせているのにシンフォ感もジャズロック感もあるような無いような、これだという掴みどころが見えないアルバム。色々な要素をバランスよくブチ込んでるのかなあとも思う。で、わからんわからん言いつつも、なんだかんだキャッチーでそこそこ聴けるのが初期Gentle giantな印象。そんな初期Gentle giantの中でも比較的へヴィというか、重厚感の強い印象を受けるアルバム。ぶっちゃけ初期GGなら2ndや3rdの方が好きなので、そっちばかり今作はあまり聴かなかったりする。