Hatfield and the north / Hatfield and the north


 カンタベリー系の代表的なグループ。1974年1枚目。これとNational health人脈を漁ればカンタベリーの雰囲気が分かるという入口ポジションなイメージ。ジャズロックっぽい感じを軸にサイケやトラッドあたりを取り入れた軽快なプログレRobert Wyattや女声コーラス隊などが参加しつつもインストが主役。ゲスト多数で様々な楽器が飛び交いつつも、どれも暖色系で輪郭のぼんやりした、いかにもカンタベリーな音をしているのが、たぶん最大の特徴。緩急をつけて二転三転する展開で引き出しの豊富さを見せつける一方で、一歩引いたように妙に淡々とした印象を受けるのが面白い。 本作は若干散らかった印象もあるせいか、次作『The rotters' lub』の方が評価が高い印象。でも自分はこっちの方をよく聞いてる。