2013-01-01から1年間の記事一覧

The final cut / Pink floyd

イギリスのプログレバンドの1983年12枚目ぐらい。前作『The wall』の出がらしみたいな扱いだが個人的には『The wall』よりこっちの方が好き。ブルース入った暗くてかったるいロック。録音が凝ってて音が良いのは流石のPink floydって感じだが、サンプリング…

Absence / Dalek

アメリカのアングラヒップホップ系の人の2004年3枚目ぐらい。耳障りなドローンノイズとラップという珍しい組み合わせを特徴とした一風変わったアルバム。前作『from filthy tongue of...』のインダストリアルでキンキンした音は薄れつつも要素としては十分に…

iPod Classic(Apple)所感

故障記念の備忘録。下記の不満点を160GBという容量一点で妥協していたが、flac増えてきて不満点が看過できなくなってきてたのでノリと勢いでColorfly C4買って、こっちは修理せず廃棄。音質面では比較対象が無く、もう比較する機会もないだろうから不明。特…

Don Quijote / Eastern youth

日本の3人組のエモ系列のロックバンド。2004年10枚目ぐらい。eastern youtheの中でも大きな転換点になっているアルバムだと思う。 ノスタルジックな情感を想起させるメロディと、感情的にかき鳴らすギターを特徴としたロック。ギターが轟音担当な事もあって…

The polite force / Egg

イギリスの3人組のカンタベリー系列のプログレバンド。1971年2枚目。個人的にはEggで一番好きなアルバム。 オルガンを中心としたキーボードトリオでシンフォ要素も多く感じられるけれど、大仰な展開は少なくどちらかと言うとストイックな印象を受ける。変則…

Shaking the habitual / The knife

スウェーデンの2人組のグループ。2013年4枚目ぐらい。 ポップスとニカの境界線に位置するような印象。Tune-yardを暗くして前衛的な要素を足して、歌い方をBjorkみたいにした感じだと思った。民族音楽っぽいリズミカルな打楽器と、どことなく不安定で不気味な…

All hail bright futures / And so I watch you from afar

アイルランドの4人組のポストロックバンドの2013年4枚目。前作からかなり変わってる印象。変拍子要素が多めに入った轟音系のポストロックが基本ではあるものの、今作ではギターの音作りがキンキンしたシンセっぽい感じのものが多く、垢抜けた感じの曲調が大…

The impossible leap in one hundred simple steps / From monument to masses

アメリカの3人組のマス、ポストロック系のバンド。2003年2枚目。個人的に再結成して欲しいグループの筆頭。 朗読等のサンプリングやループマシンを取り入れた打ち込み色の強さと、マスっぽい感じのピロピロした変拍子や唐突な展開の変化が特徴的なポストロッ…

Hybris / Anglagard

スウェーデンのプログレバンド。1992年1枚目。 幻想的でほの暗い感じのシンフォ系をベースにメタルな重さを取り入れたプログレ。King crimsonとGenesisを混ぜたような感じというか、音をメタリックにしたGenesisみたいな印象。やたら儚くさせたがっているフ…

Gold & Green / OOIOO

日本の4人組のBoredoms関連のバンドの2000年3枚目。山をテーマにしているらしい。民族音楽的な打楽器とミニマルな反復を中心としたサイケデリックな音楽。ボーカルは結構入っているが非常に楽器的な使われ方。前作『Feather float』がカラフルで派手な即効性…

World class listening problem / Don caballero

アメリカの当時は4人組ぐらいだったマスロックバンドの2006年通算5枚目、再結成後1枚目。再結成でメンバーも一部変わっている事もあり前作までの流れは一旦リセットされている。手数の多いドラムが事実上主役となり、多用する変拍子と唐突に変化する構成を特…

Soul, Thrash, Train / BOaT

日本の5人組のロックバンド。1999年2枚目。4th『Roro』のポストロック要素はこの段階では皆無なので、ここから2年であれだけ変わるのはちょっと想像つかない。ちょっとふざけた感じのコミカルで軽快な、ごった煮感の強いロック。短めの多種多様な曲が詰め込…

L'araignee mal / Atoll

フランスの5人組ぐらいのプログレバンドの1975年2枚目。 前半と後半で結構温度差があり、前半はジャズやフュージョンからの影響を受けた、技術志向が強く即興的なソロパートを繋いでいく構成と、攻撃的なバイオリンを擁した編成を特徴としたインストが中心。…

Weather systems / Anathema

イギリスの6人組のメタルバンドの2012年9枚目ぐらい。元はゴシックで今はプログレメタル寄りらしい。参考にしてるサイト(複数)でやたらと評判が良かった事もあるが、なによりジャケットに惹かれた。ストリングスの導入率が高く、曲が地続きでコンセプト色の…

Black mutant / Skillkills

日本の4人組のヒップホップのバンドの2012年2枚目。かなり好きかも。音は結構違うんだけど、向いている方向は54-71に近いというのが個人的な印象。変拍子を多用した音数絞り気味の引き算なリズム隊に、ポエトリーリーディング気味に詰め込んだ足し算なラップ…

Destruction of small ideas / 65daysofstatic

イギリスの4人組のポストロックバンドの2007年3枚目、基本インスト。静と動の対比を繰り返すMogwai路線が基本。特徴的なのはグリッチな打ち込みを多用する点と、テンポ面での緩急も強烈でカタルシスと同等以上に疾走感が出ていること。ただ、前作『One time …

Octopus / Gentle giant

イギリスのプログレバンド。1972年4枚目。 初期で主に管楽器を担当してたPhil Shulmanと後期ドラムのJohn Weathersが会合する唯一のアルバム。その辺のメンバー的な事情もあってか、初期の楽器の多彩さやシュールな雰囲気と、後期の勢いの良さやドライな陽気…

Mumps, Etc. / Why?

Anticon関係のヒップホップのバンドの2012年5枚目ぐらい。ガチャガチャとにぎやかなパーカッションとインディーロック調のバンドサウンドを背景に、ゆるいラップが乗っかるいつものWhy?の音。前作『Eskimo snow』がラップ要素をほぼ完全に廃した歌物になって…

Rock action / Mogwai

ポストロックの大御所の一角。2001年3枚目。自分にとってのMogwai初体験。でも、どちらかというと異色作でMogwai入門にはあまり適当でないと思う。 全体を通して轟音成分が少なく、その轟音も荒々しさよりは壮大さに通じていて、いわゆるMogwaiらしさの薄い…

すとーりーず / Zazen boys

日本の4人組のロックバンドの2012年5枚目。久しぶりということもあり前作『Zazen boys4』の電子音路線からバンドサウンドへ思いっきり路線変更している。ちょっと、ではなくかなり捻くれ気味ではあるが印象的なリフの反復を基調としたストレートなロック。ざ…

Nucleus / Anekdoten

スウェーデンの4人組のプログレバンド。1995年2枚目。 King crimsonからの影響が強い暴力的なパートと抒情的なパートを組み合わせた陰鬱路線のプログレ。へヴィロックやグランジ、ドゥームの流れを汲んだ音圧重視のざらついた音作りをしているのが特徴的。悪…

Octahedron / The mars volta

アメリカの6人組ぐらいのロックバンドの2009年5枚目。プログレみたいなインプロ混じりの複雑でテクニカルな構成と、暑苦しいぐらい情感たっぷりな熱量を持った、良くも悪くもとにかく疲れる音楽ってのが個人的なThe mars volta像なんだけど、今作では前者が…

まちわび まちさび / クラムボン

日本の3人組のポップスバンドの2000年2枚目。矢野顕子系列の甘ったるい女性ボーカルと、ジャズの要素がチラチラと散見されるのを特徴としたポップス。それとギター不在でピアノが出張っている編成面も特徴的。これと前後の『JP』、『ドラマチック』の初期3枚…

動物の身体 / ハイスイノナサ

日本の5人組のポストロックバンド。2012年フルアルバムという位置付けでは1枚目。でも30分切っていて少しボリューム不足な気がする。 綺麗で透明感のある音作りを基調とした、ミニマルおよびニカ色の強いポストロック。女性ボーカルは加工を施しているような…

Il tempo della gioia / Quella Vecchia Locanda

イタリアのプログレバンド。1974年2枚目。 典型的なイタロって感じの熱量の高いシンフォ系統のプログレ。バイオリンの主張がわりと強く、全体的に弦楽っぽい印象を受ける。前作『Quella Vecchia Locanda』に比べ、ハードロックな激しいギターが減ってたりし…

Anthem of the moon / Oneida

アメリカの5人組ぐらいのロックバンドの2001年たぶん4枚目。クラウトロックからの影響が大きいように感じられるビートと反復感の強いロックでそこそこけだるくサイケデリック。個人的にはCanにパンクの要素を足したような印象で、力強さを感じつつも妙な脱力…

The legend of the black shawarma / Infected mushroom

イスラエルのサイトランスのユニット。2009年7枚目ぐらい。どんどんとメタルを取り入れていって今作ではついに比重が逆転してしまったような印象。 電子音と多用したメタルといった感じで、いかにもなギターが前面に出てきた一方、電子音の主張はこれまでに…

妄想天国 / Mamadrive

日本の3人組のロックバンド。2012年2枚目のミニアルバム。結構好き。 鋭さを主張した変拍子なフレーズと叫び気味のキンキンした女声ボーカルの組み合わせによる、飛び道具満載というか、空中戦というか、なんかそんな感じのロック。ざっくりとした印象として…

Chocolate kings / Premiata forneria marconi

イタリアのプログレバンド。1975年5枚目ぐらい。ボーカルの人が変わってGenesisっぽい声になった。 どちらかというと抒情的な印象の強いバンドなんだけど、本作に限ってはドライで力強いテクニカルなアルバムという印象を受ける。アメリカ受けを強く意識した…

Blue building blocks / How to count one to ten

日本の5人組のポストロックバンド。2012年2枚目のEP。ほとんどインスト。結構好きなアルバム。 抒情系のポストロックとマスロックのいいとこ取りを狙ったような印象。透過性の高いギターフレーズ反復によるミニマルな心地よさ、かったるさを感じる一方、フレ…