Myra / Spurv

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ノルウェーの3人組ぐらいのポストロック・ポストメタル系のグループの2018年たぶん3枚目。全編インスト。初めて聴くバンドなんだけどまあ、わりとけしからんですねコレ。前半は暗くて重いポストメタル的なギターノイズ主体でわかりやすく派手な曲調。それが飽きはじめる中盤以降は静と動の緩急をつけた轟音型ポストロック的なカタルシスが強い曲が増え、結果的にアルバム全体でもかったるさより満足感が勝っている印象。基本的に憂鬱で荘厳な雰囲気が主体の暗い轟音で、個人的には明るい轟音の方が好きなんだけどこれは別腹な感じで、まあ好きです。

Weather report / People in the box

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日本の3人組のロックバンドの2013年フルアルバムとして4枚目。最近ご無沙汰で手持ちだとこれが最新。全21曲70分だが1トラックのみという実質組曲のような構成をしていて、コンセプト色の強いのはわかるし、字面のインパクトもあるんだけど、消費者にとっては正直不便なだけなんだよな。内容的には大人しいロックで、一見キャッチーなようでいて要所で外してきて妙に捻くれるPeople in the box作品の中でも、かなりとっつきずらい部類で攻めている印象を受ける。

La Di Da Di / Battles

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アメリカの3人組のマスロック系のバンドの2015年3枚目。完全インストに回帰したこともあってか、曲の構造もEP時代のリズムの煩雑さとミニマルな反復を強く感じる内容に戻って行っている傾向を感じる。一方で音の作りは1枚目『Mirrored』の頃から顕著になってきた華やかな暖色系の音を継続していている印象。自分にとってはBattlesはキャッチーな方向にかなり振ってる印象があったせいか、正直最初は地味でとっつきずらいなと感じたけど、何回か聴いてるうちに最初期の感覚で楽しめばいいのかと思ってからはかなり好きなアルバムになった。

tres / Mouse on the keys

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日本の3人組のポストロック系のグループの2018年フルアルバムとしては3枚目。ピアノ2ドラム1の変則的な編成で基本インスト。でも今作はゲスト多めで曲によってボーカルやギター、ホーンが入ったりで音の種類的な寂しさは感じない。一部疾走感のあるテクニカルな楽曲もあるが全体的に静かな印象が強く、ここ最近の流行りと感じているソウル周辺の影響を受けているような印象。ぶっちゃけMouse on the keysまともに聴き始めたの最近なので、前作ミニアルバムの『Out of body』も含めて想像してたより大人しいというか静謐な印象を受けて驚いている。