Crac! / Area

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イタリアの5人組のジャズロックプログレバンドの1975年3枚目。個人的にAreaはこれと6枚目『1978 gli dei ...』の2枚を抑えておけば他はまあ、聴かなくてもいいんじゃないかと思う程度にはけしからんアルバム。Mahavishnu orchestra系の手数多めのテクニカルなジャズロックと、西アジア風な民族音楽要素を足したやたらとテンションの高いアルバム。ホーン主体の1stから実験要素の濃かった2ndを経て、それらの残滓を残しつつポピュラーな要素をグッと増やして聴きやすくなった印象で、自分の中のAreaのイメージはこれになる。

 

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Melodica / haruka nakamura

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日本のたぶんアコースティック、エレクトロニカ系の人の2013年3枚目。Nujabesが制作に結構関わっているらしく、基本的にはそれと関連付けて語られるアルバム。かくいう自分もNujabesの名前を見て手に取った。内容的にもNujabesをニカ側に寄せた印象で、アコギ、ピアノにヒップホップ的なビート感と要所でのラップを混ぜた作風で、終始メロウで抒情的な雰囲気に支配されている。ただ、良くも悪くもNujabesの色が強く出ているようでharuka nakamura単体の作品としてみるとやや異色作らしいが、他のアルバムは未聴なのでよくわからん。身も蓋もないけどNujabesの方が好きです、ぶっちゃけ。これもかなり良いとは思うけどね。

 

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Wonder where we land / Sbtrkt

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 イギリスのポストダブステップ系の覆面ソロプロジェクトの2014年2枚目。ぶっちゃけ1stの方が好き。James Blake(3rdしか聴いてない)系の歌心のあるダブステップという感じで、ブラックミュージック的な要素が強めなのが特徴かなと思う。また、前作『Sbtrkt』に比べるとおとなしくてやや暗めになっていて、よりダブステップっぽくなった気がするけど、このひんやりした暗さとけだるさが好きになれなくてこの手の音を積極的に聴いていないというのもあって、この方向性は残念に思ったのが正直なところ。それとジャケットは前作からお面の種類変えただけで、ダッサイままシリーズ化してほしかったです。

 

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grassroots / Jizue

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日本の4人組のインストロックバンドの2017年ミニアルバムとしてはたぶん1枚目。いつも通りの安定かつ高水準な出来に年間ベストに放り込もうかと思うも、全5曲のうちカバー1曲+過去のアレンジ2曲ではさすがにボリューム不足だろと見送り。今作からメジャーになったらしいけど内容的にはジャズ、プログレあたりの要素が入ったアップテンポでテクニカルなインストロックから変化無し。というかブラス版の"rosso"に違和感があるのを除けば全体的にコンパクトにまとまってて、かつJizueとしてもキャッチーな曲が揃っていて入口として良さそう。それと"sakura"がstrings ver.も凄いけどオリジナルの方もやばいから早く1st『bookshelf』確保せねば。

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