Come to Mexico / Totorro

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フランスの4人組のポストロックバンドの2016年たぶん2枚目。本当は前作『Home alone』が欲しかったので妥協入ってるが、コッチもわりとけしからんので満足。基本的にはギター2本を主軸にした明るくポップなインストポストロックで、適度にアルペジオあり、轟音ありで欲しい要素を必要十分に抑えている印象。その上で個人的に驚いたのが要所でBraid(ライブで1回見ただけ)を連想して、自分が抱いているエモというジャンル(ほぼBraidだけ)の要素を持っている点。American footballもポストロックとエモの両方で扱われるけど、あちらは静的なのに対してこちらは動的で対照的で新鮮だった。エモは苦手意識があって合ってろくに聴いてないんだけど、Totorroを聴いてエモかっけーってなりました。まあ自分のエモの認識が正しいかはだいぶ怪しいんだけどね。

 

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season for reading / e;in

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日本の4人組のインストポストロックバンドの2015年たぶん1枚目。個人的にはtoeとmirrorの中間あたりに立ち位置を置いた、良くも悪くも様式化した邦楽ポストロックといった感じのアルバム。クリーントーンを基調としたギターx2を主軸に、適当にマスロック的なややこしさと抒情性をいったりきたりする一方、轟音や音響的な要素はほとんどなくわりと淡々としている印象。これ系の音はほとんどがそうなんだけど、正直これだという特徴が無くて文章こねるのが難しくてそんな好きじゃないような感じになるけど、もう少し知名度あっても良いんじゃないかと思う程度には今作は結構あたりだと思うんだけど、現実は厳しいよね。

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Codex VI / Shpongle

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イギリスの2人組のアンビエントサイケのユニットの2017年6枚目。特別に贔屓しているグループの一つなので期待値は高いが色眼鏡も濃くて、今回も凄く良いアルバムだなと思う一方でShpongleならこれぐらい当然だよなとも思ってしまう。まあ1st2ndが出会えて良かった級に凄すぎるんで早々それらを超えられても困るんだけど。内容的にはジャケットのイメージ通りで、ダブ色が強く全体的に土気色な色彩で統一しつつも、曲によってはビート感も強めで3rd並にアッパーなサイトランスっぽい要素を強く含んでいる印象。ややストイックで一本調子な印象も受けるので、コンセプトアルバムっぽい気もしなくもない。それと今年来日してたって最近知って私はとても悲しいです。

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