Nevermen / Nevermen

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アメリカの3人組のプロジェクトの2016年1枚目。3人というのがMike Patton(Faith no more(未聴)他)、Tunde Adebimpe(TV on the radio(未聴)他)、Doseone(Subtle他)という組み合わせで、知名度的には前者2人なんだろうけど私はDoseoneしか知りませんでした。なのでDoseone以外の二人はボーカルの量的なバランスは3人とも同じぐらいという程度しか不明。そしてDoseoneに関しては、ソロ作の『G Is For Deep』以降もSubtleが存続してたらこんな感じなんじゃないかと思うくらいにはDoseone色が強くて嬉しかった。正直ロック色が比較的強めでラップの少ないDoseone作品という感じで自分は聴いてます。

 

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The last march / Conti

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日本の2人組の2017年何枚目か不明な11年ぶりの新作。当然ながら今作で初めて聴く。シタール+ドラムでどちらもボーカル兼任のかなり変則的な編成で内容もなかなかに変態的。個人的にはSkillkillsとRuins(良さがよくわからん)の中間的な立ち位置にいるような印象を受ける。ミニマルな構成で変拍子とコロコロ変わる展開を基本としたアヴァンギャルドな展開にラップ/ポエトリーリーディングが乗っかる感じ。アヴァンギャルドとしてはかなり聴きやすい部類。それとシタールが打楽器っぽい鳴らし方でなんかハンマーダルシマーっぽいなと感じた。

 

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Cascades / High highs

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アメリカのドリームポップ系のデュオの2016年2枚目。余所の2016年年間ベストを巡回していて気になった中でも特に当たりだった1枚で、端的に言うと実にけしからんアルバム。ただ、自分はドリームポップというジャンル自体がどちらかというと苦手なのでこの手の音が好きな人にとって良いアルバムかは不明。輪郭のぼやけたそこそこ甘ったるい音作りはしてはいるが、どちらかというと透明感が強くサイケデリックな陶酔感も薄い印象。そのためポップで聴きやすいけど本格的にトリップするには弱い気がする。だからこそこの手の音が苦手な自分が気に入ったという側面もあるんだけど。

 

 

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ジパング / 水曜日のカンパネラ

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日本のクラブミュージック+脱力ラップ系のユニットの2015年5枚目ぐらい。Youtubeで「桃太郎」を聴いて一度切り捨てたんだけど今作以降は良いという噂を聞いて、アルバム試しに聴いて、かなり良いアルバムだなと満足。個人的にはEDMやらJuke/Footwalkやら、たぶんFuture Bass(不勉強)あたりまで取り入れた電子音楽が主体で、ラップはそれをキャッチーでとっつきやすくするための一要素という印象。歌詞が、台風来てたり爆弾怖がったりお遍路巡回したりするだけだったりする、語感重視意味なし系と同系列なため楽器の延長線上のイメージが猶更強く、そのため適度に埋没している今作のバランスがかなり良い感じで好み。ちなみに「桃太郎」はボーカルが前に出過ぎなのが不満なんだと改めて聴いてみて思った。

 

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