circle / Loop pool


 日本のインストバンド。2013年たぶん1枚目。個人的にはMichael hedgesをバンドサウンドにしてリズミカルにしたような印象を受けた。

 エレアコの柔らかく透明感のある音が特徴的な、複数のギターによるフレーズの反復の繰り返しと絡み合いを主としたミニマルな曲がアルバムの大半を占める。聴いてる時の気分によっ

ては単調かつパンチ不足に感じられる時もあるけど、BGMとしてはちょうど良い主張具合なのか、聴いている頻度は結構高かったりする。

 新作がだいぶ前に出てるからそっちも聴いときたい。

 YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=CV1IWMocn9g

Garden of delete / Oneohtrix point never


 エレクトロニカ方面の人の2015年3枚目。やっぱりOPNは凄いと思います。

 コラージュ要素と現音っぽさは残しつつ、ミニマルからグリッチへ改宗していて、前作『R plus seven』から結構変わっている。全体的にノイズが多いのと、ビート感が少し出てきて攻撃的になったように感じる。相変わらず音自体がとても綺麗で、オーディオの要素だけで楽しめるというか、気持ち良くなる。

 個人的には『R plus seven』よりも取っつきやすくて、本作の方が好き。さっさと聴いてれば2015年ベストの一角に食い込んでたと思う。

 YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=td-e4i2BL_Q

まるで幻の月をみていたような / mol-74


 日本のロックバンド。2015年ミニアルバムとして4枚目ぐらい。前作『越冬のマーチ』からそれほどスパンを経ていないこともあって、大きくは変わっていない印象。裏声主体のボーカルが特徴的な、静かで透明感のあるアルバム。前作よりもボーカルの線が一層細くなり、より静かで儚くなったように感じる。30分切ってて若干物足りないこともあって、個人的には『越冬のマーチ』の方が好きかな。

Ill connection / skillkills


 日本の3人組のロックとヒップホップの間ぐらいのバンドの2015年4枚目。前作『Illgenic』で到達点に達してしまった感じだったためか、少し方向性を変えてきた印象を受ける。変拍子と不気味でダークな要素を好む根幹部分は変わらず、ボーカルの音量が絞られてラップの要素が薄くなり、代わりにシンセが強く主張するようになってバンドサウンドからも離れ、電子音楽的な側面が強く出ているように感じる。ここから煮詰めていくんだろうけど、個人的には前作の方が好きだった。