engawa boys pentatonic punk / neco眠る


 日本の4人組のインストのロックバンドの2008年1枚目。個人的にはneco眠るのアルバムの中で本作が一番好き。盆踊りとか祭囃子的な要素の入った賑やかで脱力感のあるダンサンブルなインストロック。要所に入ったピアニカがちょっとノスタルジックで印象的。また、中盤あたりダブの要素が強い落ち着いた曲もあって、踊るロック一辺倒で気疲れすることもなく構成的なバランスも良いと思う。ただ、それぞれの要素はあっても煽りの盆踊りmeetsダブというほど融合してる感は個人的には抱かなかった。自分が買ったのは再発版で、オリジナルとはジャケが違っていて、リマスタリングも施されている模様。

Lemon tea / Nomad


 ベルギーのヒップホップの人の2006年1枚目。フォーク要素の多く入ったヒップホップで、高めで線の細いボーカルの質感もあって全体的に緩くて弱々しく、ギャングスタラップの対極いみたいな印象のアルバム。ラップと普通に歌っているのが半々ぐらいで、全然ラップが無くて残念な事になっていた次作『Cats and babies』に比べると求めていたものに十分合致している本作の方が好き。12曲27分と曲の一つ一つが短くわりとあっさりとした印象。暗くてだるいんでこれぐらいの長さで丁度良いのかもしれない。

Happy / uchuu,


 日本の5人組のロックバンド。2014年ミニアルバムとして2枚目。流行りの高BPMでのダンサンブルなロックで、ボーカルの声とメロディにパワーポップっぽいというか、Ellegarden系の直球でキャッチーな印象。あまり聴かない系列の音楽で良し悪しの尺度もまだ作っている段階というのが正直な所。手数の多いドラムや浮遊感のあるシンセ等のが特徴的で、個人的にはこれぐらいのバランスが好みなんだけど、この手の音としてはトリップ音楽的な要素が強い気がする。4月に新譜出すみたいなので、追いかけてみようかと思えるぐらいには結構繰り返し聴いているアルバム。

The Rotters' club / Hatfield and the north


 イギリスの大所帯のプログレバンドでカンタベリー系の定番の一つ。1975年2枚目。これとNational healthの一連の4枚が、自分の中でのカンタベリー系の基準なので、カンタベリー系の音としか形容しようがなかったりする。前作に比べると華やかで洗練されたように感じる、ファズギターとエレピが特徴的な、暖色系のフュージョン入ったロック。結構テクニカルな場面が多い気がするものの、意識して聴かないとBGMみないな感じで右から左に流れていく、とても耳当たりの良い音楽で、こんなアルバムだっていう大まかな印象はあるんだけど、フレーズとかの粒度が細かい部分の印象が、不思議とほとんどなかったりする。