Signify / Porcupine tree


 イギリスの4人組のプログレバンドの1996年4枚目。初めて聴いた時は2曲目の表題曲がわりとハードな曲調なので最近の作風と大きくは変わりないのかなと思ったら、ハードなのは表題曲含めた一部のみで他はサイケデリックな要素が強く出ている、トリップ感の強い暗めのアルバムという印象。曲の構造やリズムは比較的シンプルで系統的にはPink floydやジャーマンサイケの路線だと思う。ギターとキーボードを中心としたインストが主体としつつ、要所に入るボーカル曲で一定のキャッチーさを担保されてはいるけど、それでも以降のアルバムに比べるとサイケ色が強くて癖の強い作品だと思う。