The missing piece / Gentle giant


 イギリスの5人組のプログレバンドの1977年9枚目。時流に従い脱プログレを意図したら従来のファンからそっぽを向かれ始めた時期らしい。前半が特に顕著なんだけど、フレーズ等の細かい部分で従来のGentle giantっぽさをある程度残しつつも一気に垢抜けて俗っぽくなってしまった印象を受ける。多彩な楽器やキーボードは控えめになり、印象に残りやすいギターリフに強く主張するボーカル、派手でキャッチーな曲調など色々な部分で直接的になったように感じる。これまでの作品よりはシンプルになってはいるけれど、よく聞くと無駄に複雑で、曲によってはわけわからんことになっているのは相変わらずだったりする。好きな曲もあるけど、一部の曲に対しては今でも苦手意識が抜けない。