Jerusalem / Sleep


 アメリカの3人組のドゥームメタルバンドの1999年3枚目。Black Sabathをベースに、La Monte YoungとSteve Reichの手法をミックスさせた大胆なバンドと書くと凄く革新的に見える不思議。ヤング聴いたことないけど。音の長さを最大にして音の動きを最小にするミニマルと、最小限のフレーズの反復により音楽を組み立てるミニマルを足し合わせた結果、ドローンで構成されたフレーズを飽きることなく反復させるという、最高にかったるい音楽ができましたとさ。混ぜるな危険。ついでに音色は暗黒重量ノイズで統一させてこの上なく単調に仕上げているため、微妙に変化しつつも体感的には何も変化しないまま同じような風景が永遠50分続く、緩急も構成も存在しない人によっては苦痛しか感じられない音楽。ドゥームメタルの一般的な形式を大幅に文章水増ししながら書いたわけだが、ぶっちゃけどのバンドも文章にすると同じような感想になってしまうと思う。何個か有名なバンドを聴いた中では一番好きなのがSleepだったので自分の中ではドゥームというジャンルの基準になっているアルバム。