The violent sleep of reason / Meshuggah

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スウェーデンの5人組のDjentとかエクストリームメタルとかのバンドの2016年8枚目。わりとけしからんと思います。重さと硬質さを兼ねた格好良くてわかりやすいギターリフと、やたら複雑で煙に巻かれたようなわかりにくい変拍子を備えたリズム特化のアルバムという印象。アルバムの最初から最後までパワフルな音圧及び音数によるメインディッシュ一辺倒な仕上がりのため、豪勢だけど胃もたれ必死なのでもう少し短くまとめてくれると尚好ましかった。

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『 』 / ・・・・・・・・・

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検索時に頭を抱えたくなる日本のシューゲイザー系アイドルの2018年1枚目。ヤなことそっとミュート(未聴)を少しアングラにした感じのような、シューゲイザーオルタナ的なギターノイズを主役としたけだるく甘ったるいロックサウンドに拙い女性ボーカルを乗せたスタイルが基本。ただ、個人的に純度の高いオルタナ、シューゲは苦手に感じがちなのに対し、アイドルのアルバムである今作は割り切って様式化されている上に、ある程度のキャッチーさというかポップな要素を担保してくれていることもあって自分でも結構楽しく聴けた。とはいえ前作シングル『CD』はポップとは真逆の1トラック72分のノイズ/シューゲイザー路線に振り切れた理解不能な攻め方をしてたので、次はどうなるんでしょうね。ちなみに検索時はdotstokyoで概ね絞れる。

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Crac! / Area

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イタリアの5人組のジャズロックプログレバンドの1975年3枚目。個人的にAreaはこれと6枚目『1978 gli dei ...』の2枚を抑えておけば他はまあ、聴かなくてもいいんじゃないかと思う程度にはけしからんアルバム。Mahavishnu orchestra系の手数多めのテクニカルなジャズロックと、西アジア風な民族音楽要素を足したやたらとテンションの高いアルバム。ホーン主体の1stから実験要素の濃かった2ndを経て、それらの残滓を残しつつポピュラーな要素をグッと増やして聴きやすくなった印象で、自分の中のAreaのイメージはこれになる。

 

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Melodica / haruka nakamura

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日本のたぶんアコースティック、エレクトロニカ系の人の2013年3枚目。Nujabesが制作に結構関わっているらしく、基本的にはそれと関連付けて語られるアルバム。かくいう自分もNujabesの名前を見て手に取った。内容的にもNujabesをニカ側に寄せた印象で、アコギ、ピアノにヒップホップ的なビート感と要所でのラップを混ぜた作風で、終始メロウで抒情的な雰囲気に支配されている。ただ、良くも悪くもNujabesの色が強く出ているようでharuka nakamura単体の作品としてみるとやや異色作らしいが、他のアルバムは未聴なのでよくわからん。身も蓋もないけどNujabesの方が好きです、ぶっちゃけ。これもかなり良いとは思うけどね。

 

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