Wonder where we land / Sbtrkt

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 イギリスのポストダブステップ系の覆面ソロプロジェクトの2014年2枚目。ぶっちゃけ1stの方が好き。James Blake(3rdしか聴いてない)系の歌心のあるダブステップという感じで、ブラックミュージック的な要素が強めなのが特徴かなと思う。また、前作『Sbtrkt』に比べるとおとなしくてやや暗めになっていて、よりダブステップっぽくなった気がするけど、このひんやりした暗さとけだるさが好きになれなくてこの手の音を積極的に聴いていないというのもあって、この方向性は残念に思ったのが正直なところ。それとジャケットは前作からお面の種類変えただけで、ダッサイままシリーズ化してほしかったです。

 

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grassroots / Jizue

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日本の4人組のインストロックバンドの2017年ミニアルバムとしてはたぶん1枚目。いつも通りの安定かつ高水準な出来に年間ベストに放り込もうかと思うも、全5曲のうちカバー1曲+過去のアレンジ2曲ではさすがにボリューム不足だろと見送り。今作からメジャーになったらしいけど内容的にはジャズ、プログレあたりの要素が入ったアップテンポでテクニカルなインストロックから変化無し。というかブラス版の"rosso"に違和感があるのを除けば全体的にコンパクトにまとまってて、かつJizueとしてもキャッチーな曲が揃っていて入口として良さそう。それと"sakura"がstrings ver.も凄いけどオリジナルの方もやばいから早く1st『bookshelf』確保せねば。

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Come to Mexico / Totorro

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フランスの4人組のポストロックバンドの2016年たぶん2枚目。本当は前作『Home alone』が欲しかったので妥協入ってるが、コッチもわりとけしからんので満足。基本的にはギター2本を主軸にした明るくポップなインストポストロックで、適度にアルペジオあり、轟音ありで欲しい要素を必要十分に抑えている印象。その上で個人的に驚いたのが要所でBraid(ライブで1回見ただけ)を連想して、自分が抱いているエモというジャンル(ほぼBraidだけ)の要素を持っている点。American footballもポストロックとエモの両方で扱われるけど、あちらは静的なのに対してこちらは動的で対照的で新鮮だった。エモは苦手意識があって合ってろくに聴いてないんだけど、Totorroを聴いてエモかっけーってなりました。まあ自分のエモの認識が正しいかはだいぶ怪しいんだけどね。

 

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