The final cut / Pink floyd


 イギリスのプログレバンドの1983年12枚目ぐらい。前作『The wall』の出がらしみたいな扱いだが個人的には『The wall』よりこっちの方が好き。ブルース入った暗くてかったるいロック。録音が凝ってて音が良いのは流石のPink floydって感じだが、サンプリングやSE等のギミックとしての音の使い方はそれほど目立たず全体的にシンプルな音作りなった印象。また、歌ものとしての面が強くなりボーカルの比重が大きくなっている気がする一方、その割を食ったのかギターの主張が弱い気がする。終盤の一部の曲を除き、終始暗くて退廃的でどうしようもない感じが強くて、ちょっと地味なアルバムだと思う。