World class listening problem / Don caballero


 アメリカの当時は4人組ぐらいだったマスロックバンドの2006年通算5枚目、再結成後1枚目。再結成でメンバーも一部変わっている事もあり前作までの流れは一旦リセットされている。手数の多いドラムが事実上主役となり、多用する変拍子と唐突に変化する構成を特徴とした重量級のマスロック。前作『American don』で顕著だったポストロックな抒情性や音響的な要素はほとんどなくなり、メタリックな硬質感と攻撃性が顕著になって初期のアルバムに近くなった気がする。また、マスロック主流のハードコア的な荒々しさはほとんと感じられない。全体的に曲が短くまとめられてギターのリフもキャッチーになっていてとっつきやすくなった印象。