Fetch / Moritz Von Oswald Trio


 Moritz Von Oswaldさんを中心とした3人組のミニマルテクノ系ユニットの2012年4枚目。硬質なリズムと、エコーやリバーブを多用したエフェクトの組み合わせによる薄暗い曲調を基本としたダブステップよりのアルバム。他は1stしか知らないけど根本的な部分に大きな変化は感じられないものの、なんかジャズっぽくなったような印象を強く受けるアルバム。ホーンが入ってることもあって特に1曲目が顕著で、単調なリズムの反復が延々続く中フリージャズっぽいインプロが過剰なダブ処理を施された上で、延々展開されるように感じて新鮮だった。他の曲も含め総じて即興的な要素が強くなった印象。全4曲でほとんど10分越えという大曲志向は相変わらずの模様。