Arbeit macht frei / Area


 イタリアのジャズロックプログレバンドの1973年1枚目。民族音楽を取り入れたジャズロックで技術的にも凄いなと思いつつ、それ以上に熱量の大きさに注意が向く。以降のアルバムとの大きな差異としてホーンの存在感が大きいことがあり、以降の作品よりもロック薄めジャズ濃いめな印象がある。また、ビブラートをぐらんぐらんに揺らし過ぎて大道芸になってるボーカルの存在感が凄いんだが、それでも以降の作品に比べるとおとなしめで、インストの比重が高いように感じる。また、1曲目"Luglio, Agosto, Settembre (Nero)"だけ牧歌的な仮面を被った民族音楽およびボーカル要素の強い曲でアルバムの中でも異質な曲だけど、Areaというバンドとして見るとむしろ曲がすべての基点になっているようにも感じられる。