Black rainbow / Aucan
EPでの変化を推し進めていった印象。1stのBattles的なマスロック要素は完全に鳴りを潜め、たまに凝る程度の比較的シンプルなリズムによる退廃的で冷たいシンセサウンドが主体の電子音楽となる。Scubaあたりに近い感じの冷たい質感のウワモノとエレクトロっぽいビヨビヨした低音に、エフェクト多用したけだるいボーカルが挿入されるパターンが多い。
この手のどこまでも無感情で低体温なシンセは最近流行ってるらしいダブステップのような気がするが、ダブステップろくに聴いたことないのでよくわからない。
全体的に暗めで、かつ意識的に似たようなフレーズを使いミニマルにしている印象。そのため単調さも少し感じる。
D5000かSA5000が好き。