Quella vecchia locanda / Quella vecchia locanda
イタリアのプログレバンドの1st。個人的には巷で評価の高い2ndよりもこっちの方が好き。
わりと攻撃的なバイオリンとフルートが最大の特徴。ギターはわりとハードロックな感じ。Jethro tullからフォーク色をごっそり間引いて、クラシックからフレーズをまんま引っ張ってきてそうな、いかにもなシンフォサウンドの衣をまとい、イタロらしい情熱と土臭さでカラッと仕上げればいっちょあがり。
次作『Il tempo della gioia』に比べるとロック色が強く、勢いにまかせている印象を受ける。また、あまり融合することなく、シンフォとロックとの間に斥力のようなものが働き、互いに分離したままの状態で共存しているように感じる。そのわりにぶつ切り感は少なく、巧みな構成をしていると思う。