Blood / OSI

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 言いだしっぺはMike Portnoy(Dream theater)だったはずなのに、ピンチヒッターとして呼んだKevin Moore(Chroma key)に乗っ取られ、ついには追い出されてしまったアメリカのバンドの2009年3枚目。本作でドラムを叩いているのはPorcupine treeの人らしい。トロニカ入ったへヴィロック。中身の方はメンバーチェンジから予想していた変化と概ね合致していた。Dream theaterよりもPorcupine treeの方がOSIの方向性と相性が良いようでプログレ度の若干の増量が感じられる。また、それに伴って全体がキャッチーになった反面、前作『Free』で感じた重くて黒い何かが這いずり回る不気味なイメージは大きく減衰。前半はキャッチー過ぎるのと統一感に欠けてガッカリな印象しかないんだが、まんまPorcupineな6曲目「Be the hero」以降怒涛のけだるさと平面っぷりを見せつけて最終的にはそれなりに満足でした。でも2ndの方が好きかな。1stは未聴。