2012年良かったアルバム

過去の備忘録を少し真面目に書き直し。タワーレコードの一部の視聴機がやばいと学習し始めて邦楽にも手を付け始めた時期。Fort、Ningen OK、Traxman、Ulrich Schnauss and Jonas Munkとベストの半分はタワーに販促してもらった。また、Juke/footworkとの出会えて幅が広がったと感じた年でもある。

 

A new hope / Biblia

middle / Fort

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同じ人の別名義で同じ年に立て続けで出してて、多作な人だなと思ったらそれからパッタリと新作の音沙汰無し。何年か前にFort名義のライブを見た記憶はあるので、まだ活動はしてると思うし、どっちの名義でもいいから新作出して欲しい。Bibliaの方が華やかで昔は好きだったけど最近はFortの方が好きなでFortでお願いします。Bibliaはキラキラした電子音楽。Fortは大人しくポストロック寄りになった曲調。どちらも総じてキャッチーで聴きやすい。

 

 

Just to feel anything / Emeralds

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ニカ系の3人組。世間的な評判は前作の方が高そうだが、個人的にドラム(打撃音)の無い音楽全般が苦手なので、全編にわたってサウンドスケープを展開してる前作よりもこっちの方が好き。サイケなギターもちょこちょこ前面に出ていて、結構肉感的なのも入りやすくて良かった。最近聴いてなかったので久々に聴き返すと、チープさがやや気になるけどやっぱり良いアルバムだと思った。

 

体温の行方 / Ningen OK

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金沢のインストロックバンド。地方の邦楽ロックはまじでタワーレコード頼み。新譜出してるかなと調べたらホームページ消えてて不安になるも、2月にライブあるし、新作作ってそうでテンション上がる。Liteと最初期のBattlesを混ぜたような印象で、エッジの効いたリズミカルで硬質なポストロック系インスト。それと人数が少ないこともあってか音の重なりよりは、隙間を意識した引き算の音楽という印象。

 

Da mind of traxman / Traxman

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Juke/Footworkの大御所で2012年出会えて良かった級。つまり2012年の年間ベスト。いかんぞ2014年に新作出してるじゃないか、すぐにポチらなければ。Juke/Footwork自体はアルバム全体それ一辺倒よりも、要素として盛り込まれてる程度のバランスが好みだけど、出会いの1枚でもあった今作は別。ゆるいテンポと極端に早いテンポが不規則に入れかわったり時には混じったりする意味不明なリズム構成と、ちょっと下世話な雰囲気が印象的。

 

Zammuto / Zammuto

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The books関連のプロジェクトの1st。2014年の2nd『anchor』から2016年のEP『Veryone』と、新作を出すたびにThe booksに回帰している気がするが、The booksも好物なのでなんでもいいから新作お願いします。それとできれば来日と自分が認知できるくらいの宣伝もあると尚うれしい。本作はコラージュから離れ、加工したボーカルとキラキラしたシンセが特徴的なバンドサウンドで、複雑な音の重なりより、フレーズ自体で勝負してる印象。

 

【2011年以前の良かったアルバム】

This is our science / Astronautalis

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ロック色の強いヒップホップの人の2011年2nd。いかんぞ2016年に新作出してるじゃないか、急いでポチポチしないと。1stも悪ないけど、エモ要素を足した13&Godみたいな感じになっているこっちが好み過ぎてこればかり聴いてる。元々ヒップホップは定番を無視してAnticon頼りに強引に潜り込んだので、ガチガチのヒップホップよりもこれぐらいロックに漸近してくれてる方が聴いていて落ち着く。

 

Come my fanatics / Electric wizard

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ドゥームメタルの定番の1枚で、1996年に出した2nd。後追いで1stとまとめて聴いたら、わりと普通だった1stからいったい何があったのか不思議なくらいに音圧が上がってて、これは名盤扱いされるのも納得。ただ、どちらを先に聴いたかの問題で私の中のドゥームの基準はSleepの『Jerusalem』です。音圧自体は現在では同等以上のものを出すバンドも増えてるけど、そこまで行くとノイズに漸近しちゃってるので個人的にはこれぐらいのバランスが好き。

 

For all the innocen / Lite

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日本のインストロックバンドの2011年3枚目。曲単位では新作『Cubic』に入ってた「D」を筆頭に、他のアルバムの方が良いのが多くて本作はパッとしない印象だけど、アルバム単位では今でもこれが一番だと思ってる。シンセを導入して音が華やかになって、ロックな熱量を犠牲にしつつも一気に世界が広がったように感じる。

 

Sbtrkt / Sbtrkt

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今はたぶん変わってるけど、当時はポストダブステップだった人の2011年1st。いかんぞ2014年に新作出してるぞ、さっそく買わなきゃ。2016年の最新作はAppleMusicにしか無さそうなので黙殺。時期的にJames Blakeとかぶってるけど、そっちは試聴してピンと来なくてスルーしたので、自分の中ではポストダブステップと言ったらSbtrktになる。ジャンルとしてはあまり好きじゃないから手を広げることは無いだろうけど、これは例外。

 

Ulrich Schnauss and Jonas Munk / Ulrich Schnauss and Jonas Munk

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2010年あのUlrich SchnaussとManulが奇跡のコラボ。Manualの名前は知ってるけどどっちも聴いたこと無かったので何が奇跡なのは知らん。当時はデジタル音源のみだったのでタワーレコードの試聴機に登るにはCD化まで待つ必要があった。こんなニッチなの自力じゃ見つけられません。キラキラしたシンセとギターによるサウンドスケープで多幸感満載なネオシューゲ。