2016年良かったアルバム

廻りのベストを見てるとモチベが出てきて備忘録的に毎年良かったアルバムだけ抽出後、2、3ヶ月更新を頑張り、飽きて放置のパターンが続くので、いっそ年間ベストだけ頑張る方針に変更。観測範囲において今年は全体的に高水準だったというか、凄かったです。これ以外でもATCQ、toconoma、rovo、uchuu、なのるなもない等、例年になく新しく買った音源を聴きかえした年だった。

American football / American football

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新作出すほどガッツリ再結成してるとは思ってなかったのでうれしい誤算。自分のポストロックの原風景なので1曲目の途中で泣きそうになった。新規開拓に熱量があった時代にtoeMogwaiを少し聴いてポストロックを攻めようとなって、Sigur rosGastr del solMice paradeをスルーしてなぜAmerican footballに行ったのか、今思うと意味わからん。Owen以降ということで旧作より大人しい印象。それと久しぶりということで本人達もAmerican footballらしさを意識しているで、期待してるものが期待通り出てくる安心感。でも思い入れ補正が大き過ぎる1stを超える事はこれからも無いとわかったのが悲しくもある。

 


Avalon / amiinA
sora tob sakana / sora tob sakana

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どちらもポストロック要素を取り入れたアイドル。ハイスイノナサ関連からsora tob sakanaを知り、少し掘るとamiinAが出てくる。dalljub step clubやあらかじめ決められた恋人たちへからも辿れるので、邦ロック好きを一本釣りする体制は十分。見事に釣られました。sora tob sakanaは今年1月にハイスイノナサと、3月にdalljub step clubと対バンするが混ぜて大丈夫なのか。曲単位だとsora tob sakanaの方が好きというか「広告の街」がやばいんだけどアルバム単位だとamiinAの方が好き。amiinAは静と動のカタルシスを意識した轟音寄り、sora tob sakanはけったいな音の絡みを意識したマス寄りの印象。かなりポップスに寄ってるので、時々もうちょうっとこう、もどかしく思うのはご愛嬌。


Lock'n' loll love letter / Liveloves

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今一番信頼してるキュレーターであるタワーレコード枠。ギター5人にリズムボックスという意味不明な編成。一応Boredoms関連で2枚目のアルバムだけど、メンバーそれぞれ別のバンド等をメインにしつつ好きな時に集まって好きな時に活動する享楽的な方針っぽく、まともに宣伝してる印象が無い。お願いしますもっと活動してして下さいお願いします。ライブ見たいんです。当然ネットで調べてもまともに情報が無く黙殺風味だけど個人的には年間ベスト。そしてそんな知名度が低いと思しきバンドをROVOの新作の隣でガッツリ販促するタワーレコードが私は大好きです。中身はチープでミニマルでご機嫌なダンスミュージック。ノリノリ。


Meta / Metafive

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YMO関係のメンバーが集まったテクノポップ。凄いメンバーが揃ってて適当に漁れば出てきそうなのに、会議に出たくなくて用事ぶっこもうとその日のライブアクトを調べるという頭の悪い手法で見つけたので非常に印象深い。ライブがソールドアウトしてたのが尚印象深い。メンバーから想像できる通りの電子音の一杯入ったキャッチーな音楽。でもギター、ドラム、ホーンと一部演奏してる部分もあり意外と肉感的。全体的に聴きやすいのにやたらと細かく音を入れて意味不明なことになってる二律背反。


story / jizue

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今年知って1st以外の4枚即効で揃えたんで1stもそのうち聞くぞ、たぶん。ジャズ要素が前に出たテクニカルなインストロック。アルバムだと変化球的なニカ寄りの曲やボーカルの入った曲も組み込んでて引き出しは結構広めな印象。アッパーな曲の熱量が凄いがライブはもっと凄くて、代名詞的な「rosso」や「dance」の入った『journal』の方が曲単位では好きだけど、あっちは録音悪いのが致命傷になってる。アルバムの全体的な構成とかも含めると、新作の『story』が一番好き。

 


【2015年以前で良かったアルバム】
Program music I / Kashiwa daisuke

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BOaT、Mirror、OPN、Subtle、Shpongle等に匹敵する出会えて良かった級。本当は「april#2」か「april#19」が入ったアルバムが欲しかったけど、タワーに無かったから本作にしたがこれも十分にやばい。全2曲60分の、もっとトラック刻みましょう系ポストクラシカル。ピアノとストリングストと打ち込みで、とても綺麗でダイナミックで涙腺を攻めてくる寂しい感じ。尺が長いから最初のかったるいパートも長いけど、その分の見返りというかカタルシスが大きいので一長一短。お手軽なのが「april#19」。新作の"Program music II"は、とりあえず打ち込みが欲しいです。

 


Garden of delete / Oneohtrix point neber

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2013年出会えて良かった級なOPNの新作。去年いつの間にか出してていつも通り周回遅れで存在を知るパターン。こんな短期間に出すとは思わないと言い訳。グリッチノイズやインダストリアルな趣を取り入れて、やや攻撃的でバキバキしたのに、やっぱりとても綺麗な音。同系列のGiant clawもいつの間にか新譜出してたのが不覚。

 

 

The Incident / Porcupine tree

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もう疲れてきたので適当に。評判良いのに2枚組で胃もたれしそうで敬遠してたけど、評判通りで、手持ちのPorcupine treeの中で一番いいアルバムなんじゃないかな。