Illgenic / Skillkills


 日本の4人組の、ロックとヒップホップのあいのこみたいなバンドの2014年3枚目。これはけしからん。変則的なリズムを音数を絞ることで強調し、そこに無理やりラップを被せていくという、自分にとってのSkillkillsらしさを前作『Black mutant』以上に突き詰めたアルバムという印象。結果的に勢いやキャッチーさといった要素は薄くなり、若干おとなしくなった印象を受けるものの、期待通りの内容で個人的には大変満足。チップチューンを連想させるチープで、だけど不気味なシンセも健在で言うことなし。終盤あたりではやり過ぎてアヴァンギャルドに漸近しちゃってて、行くところまで行った感があり、次がどうなるかが楽しみでもあり不安でもある。