Variations on a theme / Om


 ベースとドラムという特徴的な編成をしたアメリカの2人組のドゥームメタルバンドの2005年1枚目。ギター不在のため、代替でベースに極端なディストーションを施して粘度高めというかいわゆるスラッジな音を作って主役化し、アルバム単位で終始同じようなテンポで同じようなリフを永遠と繰り返すかったるい作品。メンバー的にはSleepからギターが抜けただけということもあり、ぶっちゃけSleepの『Jerusalem』の延長線という印象。ボーカルを無感情で淡々とした感じに変わったのが『Jerusalem』との大きな違いで、より単調でストイックな印象になり、以降の解脱路線に通じる流れができている気がする。とはいえSleep時代との差別化が不十分な感は否めず、個人的には最近の作品の方がOmとしては好み。