Destruction of small ideas / 65daysofstatic


 イギリスの4人組のポストロックバンドの2007年3枚目、基本インスト。静と動の対比を繰り返すMogwai路線が基本。特徴的なのはグリッチな打ち込みを多用する点と、テンポ面での緩急も強烈でカタルシスと同等以上に疾走感が出ていること。ただ、前作『One time for all time』ほど無感情で突き抜けた印象は無い。ピアノ等の綺麗な音の比重が増えたのと、軽くて硬かったスネアの音が丸みを帯びてきているのが影響しているように感じる。その辺りの変化もあってか、轟音パート自体は結構多いわりに静かで綺麗な印象が強いアルバム。個人的には前作の方が好み。それと単にウチの環境と合ってないだけかもしれんが録音があまり良くない気がするのがマイナス印象だったりする。