すとーりーず / Zazen boys


 日本の4人組のロックバンドの2012年5枚目。久しぶりということもあり前作『Zazen boys4』の電子音路線からバンドサウンドへ思いっきり路線変更している。ちょっと、ではなくかなり捻くれ気味ではあるが印象的なリフの反復を基調としたストレートなロック。ざらざらとして尖がったギターの音もあってこれまで以上にNumber girlっぽさが出ているアルバムだと思う。フレーズの反復感が強く淡々としてミニマルな印象だがフレーズ自体が特徴的なこともあって単調さはあまり感じないし、やや短め収録時間なこともあって中だるみも少ないと感じる。 自分の好みと一致していて大好きなアルバムだがNumber gral〜Zazen boysは変化の激しさが気に入っているので、本作は原点回帰というより守りに入っているように思えて少し残念でもある。