Come my fanatics... / Electric wizard


 ドゥームメタルの有名バンドの2枚目。1997年。Yesの『危機』、Sigur rosの『()』みたいに、そのクラスタ内では聴いている前提になってそうなアルバム。1stと抱き合わせになっていてお得だった。

 1stが普通のドゥームだったのに、2ndで音作りが別物になっちゃってて結構笑える。低音がとにかくやかましく、重心が無茶苦茶低くて重い、本気で殺しにかかってきている音。その割にはリフは比較的キャッチーだったり、ギターソロがブルースっぽかったりする関係で、音のインパクトに反して意外ととっつきやすい印象。

 構成的には、どこを抜き出しても大差ない金太郎飴状態なのはこの分野の宿命。その辺の事情もあって差別化の難しい中、当時は革新的なアルバムだったのかなと思った。後追いなので実際のところは知らないけれど、背景は無視しても単純に良いアルバムだと思った。

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 http://www.youtube.com/watch?v=OKVzx7wkkuw