The four trees / Caspian


 アメリカの4人組の轟音ポストロックバンドの1枚目。2007年。完全インスト。

 Explosion in the skyあたりをよく引き合いに出されるスタンダードな暖色系の轟音。メタルっぽさは薄めな印象。次作『Tertia』に比べるとノスタルジックな側面が強く、また、全体的にキラキラしたミニマルなフレーズが印象に残る。

 アルバムの前半は最高点でのテンションが非常に高く、高揚感が凄い反面、静のパートが少なめで、カタルシスは弱め。後半は反対に、最後の曲に向かってひたすら溜め続け、ラストで一気に開放感を演出する構成。テンポよく爆発する展開に慣れてしまうせいか、後半はちょっとだれやすい印象。

 YouTube
 http://www.youtube.com/watch?v=GMdvdpHph9U