Age of the fifth sun / God is an astronaut


 イギリスの5人組の轟音ポストロックバンドの5枚目2010年5枚目。前作『God is an astronout』の激しく攻撃的な作風とは真逆な雰囲気に変化している。轟音はあまり主役とせず、軽めのリズム隊に憂いを含んだギターと壮大なシンセが中心となっている。全体的にウェットで美しさや切なさを主張させているように感じられ、ピアノが目立っている中盤はこの辺りの要素が特に顕著だと思う。軽快さを伴ったキャッチーな序盤から抒情的で静の要素の強い中盤を経て、最後の方では前作譲りのメタルな暴力性や轟音が出てくる構成。起承転結のメリハリがついていて繋ぎも自然で、アルバム全体の構成はよくできていると思う。でもちょっとかったるい。