Dorama / Yes


 イギリスのメンバーが毎回変わる5人組プログレバンドの1980年10枚目。今回はボーカル、キーボードがいつもの人達からThe Bugglesの人達に変わって当時は非難轟々だったらしい。ABWHを別とすれば、これ以降のYesのアルバムで好きなのが無いため、個人的にYesはこれでおしまい。時代の変化に合わせてキャッチーな部分を強調したプログレ。抒情的な要素が抑えられて、あっけらかんとした底抜けな明るさと、キラキラしたシンセが目立つ一方、ギターが若干メタルっぽくなっていたり、プログレメタルでありそうなフレーズがあったりして、時代を感じる。単純に量感抑えただけかもしれんが、『Going for the one』と『Tormato』で最大の不満だった薄っぺらくて悪目立ちしていたキーボードが適度に溶け込んでいるのが好印象。