G1300(Fostex)所感

【初期条件】
・SE-200PCI ltd(Onkyo) -> DAC1(Benchmark ) -> L-507u(Luxman) -> G1300
・初めての本格スピーカーを買った素人なので、比較対象は試聴したときの曖昧な記憶とヘッドホンのみ。
・低音が極端に少なく高音過多な、細くてキンキンした感じの音を好んでいる変わり者の感覚。
・いい加減な設置なので多分スピーカーの本領発揮できていない。

 大まかな印象としては、低音が少なく暗めで無機質な、さばさばしたスピーカーというもの。個人的にはまだ低音大きいと感じるが、平均から比べると低音の量感はかなり少ない部類の、高音偏重な印象が強い。

 中高音は輪郭がハッキリした、どちらかと言えば寒色系の音で、透明感と煌びやかさの両立を目指している印象。Melt bananaのようなキンキンした音全般や、ovalなどのグリッチは得意だし、サイトランスやミニマルのキラキラした感じも、一部ニカやポストロックの透明感もどんと来いって感じ。一方、ギターは全体的にサバサバしていて、微妙に感じることも多い。元気な音や暖かい音、華やかで明るい音が欲しいときは概ね不満を覚える。MDR-SA5000とT1の中間的な印象。

 低音は硬くて腰高。打ち込み系などの低音過多な音源だと、低域が支配的になる程度の量感は確保されていて、Younger brotherやSleepなどはブーミーにすら感じる。ただし、一定の帯域より低くなると一気に減衰しているようで、本気で低い音になると、とたんにしょっぱくなる。Kornのベースはスラップの上澄みしかほとんど聴こえなかった。なんか音源によって出たり引っ込んだりが極端で、癖が強い気がする。MS-PROっぽいかなと思った。

 プログレ、轟音ギター、ドゥーム用の別のスピーカーが欲しいなと思うことも含め、概ね期待していた通りだった。
2011.08.31 書き直し