In praise of learning / Henry cow


 カンタベリー系のユニットの1975年3枚目。Slapp happyと合流し、大所帯になったのとボーカル曲が増えたこともあり、1stから結構変わった印象。2ndは未聴。1曲目を例外に、他の曲の大部分は現代音楽やフリージャズからの影響が強い即興主体のシリアスな音。唐突に展開が飛ぶ場面が多く、アルバム全体としてはアヴァンギャルドな印象を受ける。Soft machineよりも暴力的で、カンタベリー主流の牧歌的だったり、ウォームだったりな雰囲気はほとんど感じられない。どちらかというとチェンバーロックっぽい不穏さや不気味さの方が印象として強い。ただ、手持ちのものは音質があまり良くなさそなので、リマスター版を聴くとまた印象が変わるような気もする。