Magic chairs / Efterklang


 デンマークの大所帯ポストロックバンドの2010年3枚目。前作『Tripper』からまた一気に変わった印象。コンセプト色の強かった前作に比べると1曲1曲で完結していることもあってコンパクトになり、ぼそぼそしてた歌い方も歌劇調に一新されてわかりやすく、全体的に聴きやすくなった。トラッドとクラシックの色彩が強く、シンフォ系プログレアンビエントを抱き合わせて前者のスケール感だけ残したような印象は相変わらずだが、向いている方向は真逆に近く、全体的に明るく華やかになったように感じる。最初に聴いたEfterklangがこれだったけど、正直4thまでの中で一番聴いてないアルバムだったりする。