Tomorrow becomes you / Slow six


 バイオリンx2、ギター、ローズピアノ、ドラムの変則的な編成のバンドの3枚目。完全インスト。2010年。クラ色の強いポストロック、またはポストクラシカルというクラとニカを混ぜたジャンルに属するっぽい。

 アルバムの最初から最後まで暗くて悲壮感たっぷりで切ないミニマルで、Grailsとかそっち系の、かっこいいけどしんどい音楽。Steve Reichっぽいフレーズによるミニマルで、かつBOaTの『Roro』を暗くした構成といった印象。

 各パートだけならシンプルなフレーズの反復なんだけど、音の重なりは、ポストロックとしては複雑な部類だと思う。また、曲単位での構成はかなりダイナミックになっていて、静かな立ち上がりから曲のラストへ向けて少しずつ盛り上がっていくパターンが多い。

 かなり好みのアルバム。ポストクラシカル周辺がっつり攻めてみようかな。

 T1、SA5000、D5000が好み
 YouTube
 http://www.youtube.com/watch?v=F9JSm5EZtl0