Amerijuanican / Bongzilla


 "Bong"+"Gozilla"の造語がバンド名らしいけどGongzillaとは無関係なストーナー、スラッジ・バンドの4枚目。3枚目の『Gateway』の方が人気あるみたいだが、こっちの方がジャケットが印象に残った。ストーナーというにはいささか重苦しいがスラッジというにはノリの良い、中途半端というかいいとこどりな立ち居地。ブルースっぽさも備えていることもあって初期Black sabbathを強く連想する。汚らしいデス声や気持ち悪いエフェクトをかけたちょっと下品なボーカルが印象的だが比重自体は少なく、基本楽器がラリってる最中にアクセントとして挿入される形のボーカル。この手のジャンルにしては反復は意外と少なく、ストーナー的なノリのよさや適度に展開している構成などキャッチーな部類だと思う。反面トリップ感のピークはちょっと弱い。うっすらと霞がかかったような、煙たさを感じる録音が印象的。