Hicksville  / Celtic cross


 HallucinogenとKilling Jokeのベースの人、およびJamesのバイオリンの3人によるプロジェクト。Hallucinogen以外は聴いたことない。気になりつつも廃盤で悶々としていたら良いタイミングで再発された。

 トラッド、あるいはどこぞの民族音楽っぽいアコギと、アンビエントサイケな打ち込みを軸に、適当に民族楽器を取り入れつつ基本だらだらした暗めの曲調がほとんど。なんとなく砂漠を連想させる乾いた質感と、妙な粘っこさや湿っぽさが両立しているバランスから結構独特な印象を受ける。

 曲間にナレーションを挟みつつ、打ち込みが主体のわりとキャッチーな前半から徐々に音響的なアプローチに変化し、5曲目でリズムがほぼ消失していく収束的な流れ。6曲目から発散方向へ転回、主役がアコギに変化してくどい反復によるミニマルな面が強くなる。最後だけヴァイオリンが印象的なアッパーな曲でサイケデリックトランスしていてかなり浮いている。個人的には後半のミニマルな曲調が特にお気に入り。

 キラキラかつ繊細かつ適度に暗く、さらに分離が良く一つ一つの音が主張するT1で聴くのが楽しい。次いでSA5000。

 YouTube
 http://www.youtube.com/watch?v=NNhHAbhUOBU