One time for all time / 65daysofstatic


 イギリスの4人組のポストロックバンドの2005年2枚目。個人的には65daysofstaticで一番好きなアルバム。轟音とブレイクビーツを掛け合わせたという印象がまだまだ残っている時期で、ドラムンベース系統と思しき高速かつ硬質なスネアの連打やグリッチビートによる無機質さと、轟音ギターとシンセ(?)の組み合わせた軽快な轟音ポストロック。冷たい音の塊を叩きつけるような、情景的にはなんか吹雪いているようなイメージで、ジャケットは黒いが青白い色彩感覚。全体的に性急でタメは少なく、ブレイクビーツ由来の疾走間と短めな収録時間で一気に押し切っているように感じ、中だるみはしにくい反面、静と動のダイナミズムは多少犠牲にしている気がする。