Triple.fi 10 pro(Ultimate Ears)  所感

 10proが初期不良っぽいので交換してもらう。今度は大丈夫のようだ。装着感が悪く試行錯誤を繰り返した結果Shure挿しに落ち着いた。
 ネットで軽く調べた感じでは10proはボーカルが引っ込みがちなぐらいで、苦手とするジャンルはあまり無いという評判だったが、ポストロックに対してかなり曲を選ぶイヤホンだと思う。それとドゥームも基本苦手っぽい。
 ドゥーム含む轟音ギター系では、ギターノイズが空間を満たしきれない広すぎる音場が致命傷になる事が多い印象。特に酷かったのがte'の2ndの1曲目。左耳はスカスカで無音に近い一方、右耳では隅で明後日の方向に向かって大音量でギターかき鳴らしている圧倒的バランスの悪さ。いわゆるiPodぶん投げたくなるってやつ。
 ポリリズム等の位相のズレを楽しむ系統も、音が全然合流しないから録音に凝った音源でないと悲惨になりがち。
 反面打ち込みや電子音は、かなり自分好みの音色になっていることや、音場も工夫していることが多くて聴いていて楽しい。とりあえずRadioheadの『Amnesiac』の開幕を聴いて10pro買ってよかったと満足してしまった。欲に負けて通販しちゃったSR-71Aが届いてからが本番なのに。