Heavy metal fruit / Motorpsycho

Heavy Metal Fruit

Heavy Metal Fruit

 Motorpsychoの新作。発売してすぐに手に入れてはいたけど、何回か聴いて自分には合わないかなとずっと放置してた。

 ここ最近の長尺曲ばかりの一般受けしにくそうな構成は相変わらずだが、その中身はかなり変化している印象。前作『Little lucid moments』が硬質でドライなストーナーサウンドだったのに対し、今作は高粘度でウェットなサイケサウンドに変貌した。メロトロンっぽい壮大かつ悲壮感漂うキーボードをバックに、ゆるいテンポで延々繰り返されるくどいフレーズの反復と、大幅に増量された即興要素を二大柱にした構成で、いかにもな60年代後半のサイケデリックロック〜即興多めの初期プログレあたりを連想させる仕様。サイケ色の強いKing crimsonといったイメージ。

 中〜高音よりの比較的フラットな環境で聴くと、どっしりてるわりに頼りない微妙な居心地の悪さや、どこまでも弛緩した締りの悪さを感じていたんだけど、低音を膨らませると安定感が出て、壮大でダイナミックな曲に感じられるようになった。今の自分の環境だとM2で聴いたときだけ飛びぬけて印象が良い。

 オーディオ環境変更して極端に印象が良くなったアルバムの一つ。

 YouTube
 http://www.youtube.com/watch?v=yyltMQFEi9E