Ceux du dehors / Univers zero


 プログレの一派チェンバー・ロック勢の大御所Univers zeroの3枚目。ベルギー産。ベルギーといえばX-legged sallyが聴いてみたいんだが、自分の流通圏内だと気長に再発待つしかなさそう。

 現代音楽、室内楽方面のクラ要素を取り入れた変拍子溺愛プログレで、シンフォな派手さとかは皆無に等しい。終始ホラー安定で、無感情かつ冷ややかに恐怖を煽ってくる。暗黒というよりは漆黒という形容が似合うかな。ホラー映画のBGMっぽいけど、怖いの苦手でまともに見たことがないので想像の範疇を出ない。

 ヴァイオリンとクラリネット、ピアノはいるけどギターは不在。また、うねうねと這いずるようなベースと、パーカッションっぽいドラムも存在を主張している。代わりにバスーンがちょっと地味になった気がする。

 核となっている「Dense」「Combat」の2曲がリズミカルになってたり、強迫観念が薄まったこともあって前作よりもキャッチーになった印象を受ける。

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 http://www.youtube.com/watch?v=Vwjce5wcu4Y