Rated O / Oneida

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 アメリカのバンドOneidaの2009年10枚目ぐらいの3枚組の対策。三部作のアルバムの中の一つが三枚組になるなんて予想だにせず、なんじゃこりゃというのが第一印象。ディスク単位でわりと明確にコンセプトが決められているようで、1枚目がインダストリアルっぽい金属質かつノイジーな電子音が強調された今までには無かった感じの曲調で、シャウト中心のボーカルも音響処理されていてキンキンしてる。2枚目がクラウトロックなバンドサウンドを軸とした、反復はそれなりにくどいが比較的コンパクトでキャッチーな曲を中心とした、目新しさは無いがOneidaというバンドに抱いているイメージ通りの印象。3枚目が即興比率高めの大曲志向で、『The wedding』あたりを髣髴とさせるオリエンタル入っただらだらした曲で始まり、小休止を挟んで『Preteen Weaponry』の延長線上にあるようなヘヴィサイケでアルバム全体を締める重厚長大なアルバム。