Chateauvallon / Chevreuil

Chateauvallon

Chateauvallon

 フランスのマスロック・ユニットChevreuilの2ndらしい。なんて読むのか解読していたら、いつの間にやら自分の中で「シェブなんとか」の地位を確立してしまった。いとわろし。

 マスロックというコミュニティに対して、数学的なロックと形容されつつも、変拍子多様している以外はむしろ肉感的で、手数と勢いで押し切るスタイルが主流になりつつあるイメージというか、偏見があるけれど、そんな中でChevreuilは『American Don』に近い路線を突き進むことでカラーを出している印象。

 位相ずらし的な手法を好む反面、展開の極端のジャンプは少なく、あくまで反復を主眼とした構成。見方によってはかったるい。ついでにDon caballeroほどドラムがやかましくないので、音の隙間が目立ち、最小限という原理主義的な意味でのミニマルっぽさも感じられる。

 初期のシンセと勘違いしそうなピロピロ感が消えて、代わりに鋭さを持ち始めたギターにちょっと戸惑う。

 MySpace
 http://www.myspace.com/chevreuil