Udu wudu / Magma


 フランスの大所帯のプログレバンドの1976年6枚目ぐらい。1曲目の表題曲こそ次の『Attark』を連想させる軽快な曲調だが、他の曲は重量感のあるリズム隊に悲鳴のようなシンセ、コバイア語なる怪しげなオリジナル言語を駆使した重くて暗くて不気味な儀式めいた反復ミュージックという、従来のスタイルがピークに達したと思しきアルバム。マスタリングの関係もあるのかもしれないがベースとドラムの権力がピークに達した時期でもあり、リズム隊二人の存在感が半端ではなく完全に主役になっている無茶なバランスに痺れる。Magma初体験ということもあって結構思い入れが深いアルバム。