Nothing lasts... But nothing is lost / Shpongle

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 ギラギラと悪趣味なジャケットが強烈なShpongle先生の3rd。最初は引いたが良く見ると愛嬌があってかわいらしい。音の方もジャケットから受ける印象通りの過剰装飾気味に音をガンガン突っ込んだギラギラ&ゴテゴテした印象が強い。それに伴い民俗音楽要素が減衰し、人工的な音の主張が強くなる。リズムもアンビエント的なだらっとしたものやよりダンサンブルなものが増えたように感じる。ラテン、スパニッシュな要素が多めの序盤から速めのテンポで飛ばし、1stラストを拡大解釈したような民俗音楽要素ゼロのサイバーというかすぺいしーというかそんな感じの全力疾走の前半から一転、後半はオリエンタルで不気味でだらっとした1stよりの曲調が占め、疾走感と透明感、スケール感を持った2nd風の終盤へと流れ込む。最後に飛び出したメタリックなギターリフにびっくりしつつ、いつも通り静かに終幕。これまでの集大成のようなアルバムかなという印象。ちょっと音詰込み過ぎて胃もたれするところもあり、細かく区切ったせいで1stや2ndのようにガツンと来る一曲ってのはないけれど、それでもやっぱ凄いです。