Zazen boys 4 / Zazen boys

ZAZEN BOYS4

ZAZEN BOYS4

 向井秀徳のワンマンバンドZazen boysの4枚目。

 エレクトロの大胆な導入によって新境地に突入したようで、過去の遺産にすがった一面も結構あったりで中途半端な第一印象。お決まりフレーズと硬質的で跳ねたリズムを骨格に、エレクトロファンク、ダブ、変拍子ロック、即興アヴァンなどところころと表情を変え、まるでこれまでの集大成を聴くような感じではあるがぶっちゃけ散漫。構成にも難があるのかな。

 キーボードやシンセの比重が上がったこともあって、これまで作品を追うごとに鋭角的なイメージが強くなっていたのが一転、若干の丸みを帯びたように感じる。ただし、その質感は一層冷たく痛々しくなった、冷凍都市という比喩がよく似合う人工的だけれど生活観の見えない音楽。

 エレクトロに振り切ったダンスミュージックと、それと調和させるようなビートの効いたリズムに後期Number girlっぽいギターリフとメロディをくっつけて化学反応させたロックでバランスさせようとしたけど、後者の活性化エネルギーが高くて遷移状態まで至らなかった結果、アルバム全体の輪郭がぼやけてしまったというのが個人的見解。

 嫌いじゃないけどZazen boysに求めていたものとちょっと違う気もする。

 MySpace
 http://www.myspace.com/zazenboys