raise hands high / Nathalie wise

raise hands high

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 Nathalie wise名義でゲストにクラムボンが参加という名目。でもNatalie wise+クラムボン+ストリングスによる独立したプロジェクトというのが実態だと思う。13トラックだけど実質1曲という構成や、浮遊感たっぷりの曲調からFishmansの『Long season』を連想させる。

 ピアノのリフレイン中心で動きの少ないモノクロな音から、ボーカルにストリングス、リズム隊が一気に参加して躍動感あふれる豊かな音へのダイナミズムにグッと引き込まれる。ひとときの静寂を挟んだ後、突然スコールに襲われたような極端に荒々しい曲調へ移行。アルバム全体の中でも異質で圧倒的な存在感を放つこのパートで完全にノックアウトされました。切り裂くようなギターとバイオリンのソロとシンバルの破壊音が印象的で、静と動の対比のさせ方はYesの『Relayer』に近い気がする。

 嵐の一幕が終わり再び訪れる静寂。フレーズの反復が目立っていた前半に対し、音響的な処理が前面に出ている印象。フワフワだらだら浸っているうちにいつの間にかクライマックスへ。一際色鮮やかに、豊かな世界を作り上げて大団円を迎える。至福の一時。

 凄い系のハッタリ形容詞をたくさん使いたくなるくらい好きなアルバム。

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